テイスティング講座Vol.3
自分の記録のためにも かろうじて記憶のあるうちに;
いつものように前半のブラインドテイスティングは白3種。
今回はそれぞれのテイスティングに加えて、3つの中でひとつだけ”ブドウが単一品種でないもの(ブレンドワイン)”を選び出さなくてはなりません!
①パッションフルーツやキウイフルーツ、生き生きした酸をイメージするフルーツの香り。
これは迷わず・・・NZのソーヴィニヨン・ブラン(単一)と予想。
②華やかさがあって、杏や金柑、桜桃のシロップ漬けのようなちょっと甘めのフルーツの香り。
えーと、えーと・・・ロワールのシュナン・ブラン(単一)?
③ソービニヨン・ブランぽいけど新樽的なバニラの香りもするし。。。グラーヴか?
てことはS・B+セミヨンで、コレがブレンドかな~
正解発表↓
<右から>
①スペイン Prios Maximus 2009 ブドウ品種;ベルデホ
べ、ベルデホ?!
生徒の8割が”NZのソーヴィニヨン・ブラン”と答えましたが、師匠の術中にまんまと掛かりました☆
「そう思うでしょ~?!」(師匠)
いかにもソレっぽい香りと味だけれど、にしては酸が足りないな?ってトコがポイントらしい。
②アルザス ゲヴェルツトラミネール(グラン・クリュ) 2006
・・・私の中の”ゲヴェルツ”の引き出しは、久々過ぎて完全に錆ついて開きませんでした。。。
ショック☆
そう、こんなにわかりやすい華やかなバラとライチの香り、なのに。
「これはもうゲヴェルツ以外の何物でもありませんね!」(師匠)
・・・でーすよねー!
この日いちばん凹みました
③オーストリア ウィーン ゲミシュター・サッツ 2007
もっともその”土地”を表すワインが造られるという ゲミシュター・サッツ(混植・混醸)。
ブレンド、という意味ではいちおう当たったけれど、もちろん品種は当たるハズもない8品種混合。
気を取り直して赤の部いってみよう!
赤では、3つのうちひとつだけある”伝統国(ニューワールドでない)のワイン”を見つけるコト。
①カシスとか土、生肉っぽい香りに鉛筆の芯のようなスッとする印象も。
色も濃いし後味にやや渋味も感じたので最初はメルロかなと思ったけど、少し時間が経ったらピノっぽい香りが強く感じられたので、南アフリカ(ニューワールド)のピノ?
②私がいつもシラーの中に感じる紫色の果物を感じたので、オーストラリアのシラーズ(ニューワールド)?
でも いかにもオーストラリア的な主張がいまひとつ感じられないので、とりあえず答えは書いたものの自信ナシ。
③これは・・・ワタシ的には、海苔とかの磯やカラスミの香りを感じた不思議な印象。
後味に少し甘味も感じるし・・・ 何だ、こりゃ?
海の近くでなんとなく陽気な土地かなってことで、ラングドックのグルナッシュ(伝統国)?
<右から>
①オーストラリア ピノ・ノワール
ジャミーで果実感が強いのはやはりニューワールドならではですが、ブルゴーニュと同じ伝統的製法(敢えて空気接触をさせるオープンバットスタイル)で造ったニューワールドのワイン。
ピノはかろうじて当たったけど 産地・造り方までは難しい☆
②チリ サンジョベーゼ
チリでサンジョベーゼ、造ってるんだぁ(汗)
イタリアとの違いは、アメリカンオークを使っているところ。
フレンチオークよりもキャラメル的な甘さがつきます。
絶対わかんないよ~と思っていたら、品種・産地ともズバリ当てた方が1名
スゴイですね~
③スペイン テンプラニーリョ
むむ・・・テンプラ。
久しぶりに飲んだけど、君ってこんな感じだったっけ?
後味に感じた甘味は こちらもアメリカンオークを使っているからだそう。
それにしてもカラスミの香りは何だろう。
リオハは海沿いでもないしなぁ。ナゾのまま。。。
そして仕上げは、恒例『コレの品種と産地当てるまで帰れまテン』。
今回のお題は白。
ビンテージのみ2009と告知アリ。
淡いイエロー、まろやかでほどよく酸もあり 後味に栗のようなほっくりした丸みを感じます。
全体的なボリュームから温暖な地域のシャルドネか、というところまでは(寄り道しつつ)何とかたどり着いたものの、そこからがなかなか当たらない。
この日の白、赤のテイスティングテーマからして、ニューワールドか伝統国か、と その造り方がカギだとは思うのですが、なかなか決め手がわかりません。
アルゼンチン 「違います。」
ニュージーランド 「違います。」
アメリカ・オレゴン 「違います。」・・・
ハタと気付き、フランス・ラングドック。
Ⅲβ&Auroman(トワベー・エ・オウモン) シャルドネ 2009
やっと正解~
上質なシャルドネを使ったA.O.Cリムー。
Ⅲβ(トワベー)は、”ドメーヌ最上級”の意だそうです。
同じ温暖な地域でも 伝統国とニューワールドとの違いは、マロラクティック発酵の有無。
伝統国での作り方ではマロラクティック発酵によってリンゴ酸が乳酸に変わるので、酸味が丸くなります。
ソコを見極めろ、というのが師匠からの課題だったんですけれど・・・。
言われてみれば(あ~、ナルホドね)とは思うものの、正解にたどり着くまでは永遠にゴールにたどり着かないんじゃないかと思うくらいのおぼつかなさ。
回を重ねる度に 確実に難易度上がってますぅ~;
師匠の愛のムチ、感謝してます!
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