今月のテイスティング講座。
今回の白の部3種のお題は
”ふだんあまり飲む機会の少ない品種”からその土地を推測してみる。
(ってコトは、今日は外しても気が楽?)←心の声w
左から
1.りんごや桃、杏のようなトロリとしたほのかに甘いフルーツの華やかで瑞々しい香り。
豊かな酸味、ほのかな甘味、ハチミツのような余韻。
時間が経つと甘味が際立ってくる。
タイプとしてはリースリング系。
華やかさや甘味もあるけど、瑞々しさがあるので よーく冷やしてグビグビ飲みたい感じ。
ちょうど前日Mさんとそんな話をしていたこともあり、頭の中ではオーストリアのグリューナー・フェルトリーナーの名前しか浮かばない。
2.色調は1と同様淡いレモンイエロー。
ちょっとだけどイオウのような生臭い香りや麦わらのようなひなびた香りも。
でも全体的な強い香りはなく、味わいもどちらかというと軽やかというか水っぽくて特徴は弱い感じ。
ピリッとした酸味7、塩辛さも感じる。
んー、ワカラナイ~;
君は ダレ?
これは最後まで何も思い浮かばなくて困ったけど、酸味と塩っぽさからスペイン リアス・バイシャスのアルバリーニョが頭をよぎり、他に案もなかったのでそれにしてみた。
3.色調は3つの中では少しだけ黄色みが強いかなという程度。
トロピカルフルーツ(パッションフルーツ等)や香水すらイメージする華やかでアロマティックな香り。
酸は豊かで、ミディアムボディ、後味にわずかに苦みを感じる。
これだけアロマティックなブドウって言ったら思いつくのはそれほどないけど、ゲベルツって感じでもボリュームでもないし・・・ ふと思い出した名前がイタリア ロエロ・アルネイス。
正解は
1.ドイツ ミュラー・トゥルガウ 2011
2.イタリア ガルガーネガ(ソアベ) 2010
3.スペイン ベルデホ 2010
うーん、品種はもちろんのこと 国名まで全てハズレー(+o+)
ミュラー・トゥルガウは意識して飲んだことあまりないけど、超マスカットな香りと甘さで覚えておこう。
ソアベは(あ~、言われてみれば・・・)って感じだけど、その選択肢がまったく浮かばなかった。
ベルデホは以前に飲んだのも ココのテイスティング講座で。
その時は青い草の香りがプンプンして(絶対、ソーヴィニヨン・ブラン!)っで思ったのだけど、今回のベルデホは青草というよりはアロマティックな香りが印象的で 思い出せなかったなぁ。
がっかりはしながらも若干いつものダメージよりも軽く感じるw
続いて赤の部、お題は変わって ヒントなし(:_;)
4.黒みをおびたガーネット色。
ひやっとしたハーブやシダ、カシスのようなかおりが。
カベルネ系か?とも思ったけど そこまでのタンニンって感じでもなくなめらかなアタックなので カリフォルニアのメルロと予想。
5.4よりもややルビー色よりで、色調も橙色みを帯びて熟成感がありそう。
血や鉄サビの香りが強いのでサンジョベーゼと予想。
何となくイタリアじゃないんじゃあ、と思っちゃったんでアメリカで。
6.5よりもさらにもう少し熟成の進んだ色合い。
タンニンは3つの中で最も控えめでなめらか。
酸味も感じるので ニューワールドのピノか?
4,5→アメリカときたら もうアメリカフェアで行くしかないっ!
オレゴンのピノ・ノワールにしとこ♪
正解は
右から
4.キャンティ 2010
5.ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ 2007
6.ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2006
ぐあっ、オール・サンジョベーゼ かつ オール・イタリア!
テーマは”サンジョベーゼのテロワール”でした。
サンジョベーゼは メルロのようにもピノのようにもなり得る変化自在なキャパシティを持っているんですね~
そしてオーラスのテスト問題。
師匠「品種はサンジョベーゼね。」
そう、さっきの3つのサンジョベーゼの銘柄のどのタイプなのか?という問題です。
(作り手は違います。)
タンニンの強さと全体のボリューム感から、キャンティかモンテプルチアーノだと思うんだけど、、、
酸味とのバランスもいいし、さっきの4,5のいいトコ取りな印象。
えいっ、モンテプルチアーノだっ!
キャンティ・クラシコ でした(+_+)
クラシコになるとこんなにエレガントになっちゃうのね~
キャンティを侮ってはイケナイ。
自ら「サンジョベーゼを語らせたら止まらない」という O師匠によるアツイ講義でした♪
講座終了後 いつものように?勝手に居残ってお喋りしていると、みんなで1本サッパリと泡でも飲もうかという流れになり。
なんと私の誕生月祝いにとみなさんにご馳走して頂いちゃいました♪
ナイティンバー プルミエール・キュヴェ 2001 ブラン・ド・ブラン
英国王室の公式行事でも使われるという イギリスで作られるスパークリングワインの最高峰。
以前に漫画『ソムリエール』で取り上げられていたのを読んだことがあり、名前は知っていたけど飲んだのは初めてでした。
ナイティンバーのあるイギリス南部は シャンパーニュ地方と同じく白亜質土壌なのだそう。
この土壌と 地球温暖化による環境の変化が、高品質スパークリングワインを生み出すんですって。
ミネラリーで複雑みのある熟成感。
美味しかったです。
みなさん、ありがとう♪
ごちそうさまでした。
そして
さらにIさんからの差し入れワイン。
もちろん ブラインド・クイズ付き(笑)。
AOCはど~こだっ
品種はもちろんピノ・ノワール。
まだややフレッシュな状態とはいえ、まあまああるボディ感。
何となくニュイというよりボーヌな感じがしてずっとボーヌのAOCを思い浮かべてたけど、師匠のコメントからニュイな気配を感じ、結局ジュブ・シャンという答えにしてみましたが。
ヴォーヌ・ロマネでした☆
しっかりめに感じるのは若さ(2008)ゆえか。
最近のドミニク・ローランはキレイなスタイルになってきたな~
ちょっと前までドミニク・ローランといえばタルタルで、”新樽200%”が代名詞ってイメージだったけど。
正解率は今回も散々な結果でしたが(-_-;)、いつもながら勉強になることの多い機会でした。
そして 気心のしれた友人たちに誕生日を祝ってもらっての優雅な泡の一杯は格別にうれしかったです。
感謝、感謝♪