『日本のいちばん長い日』
昨日は近所のイオンシネマのレイトショーで この夏観ておきたいと思っていた映画『日本のいちばん長い日』を観てきました。
この映画では戦闘シーンは一切描かれていませんが、終戦決断に至るまでの軍や政府閣僚、そして昭和天皇らの極限の苦悩、葛藤が凝縮して描かれています。
それぞれの立場での”愛国心”の形が交錯し時間も迫る極限の状況の中でも 冷静で理性的な考えを命を懸けて貫いた人たちがいたおかげで今日の日本があるのだということをあらためて知り、様々な角度からの”日本人らしさ”が丁寧に表現されているように感じました。
そして描き方の素晴らしさに加えて配役も思わず唸ってしまいます。
どの配役も この人でなければ映画が成立しなかったんじゃないかと思えるくらいのナイスキャストで好演。
モックンは映画を観る度に 強さも品格も複雑さも色気もなんともいい役者さんになってるなぁと思うけど、とうとう天皇を演じる域だもんねぇ。
もはやモックン以外がイメージできないくらい。
(1967年に映画化されていたときは八代目松本幸四郎が昭和天皇役だったようです。)
学生時代の歴史の勉強では(私は)年号や出来事としてただ覚えただけで過ぎてしまっていたけど 出来事のひとつひとつにこれだけの激動と様々な人の思いが動いていたのだと思うと 勉強って大人になってからもう一度したらもっと深く興味持てるんだろうなぁ。
←鑑賞特典として「終戦の詔書」(昭和天皇による玉音放送の原稿)原文のレプリカもらいました。