Dimanche ~テロワールを感じてみる
お題は
テロワールを感じる!
うーん、我ながら壮大なテーマを掲げてしまった(汗)。
この時期 やはり泡で喉を潤して始めたいよねっ(私が。)てコトで、私からの差し入れシャンパーニュ♪
ボシェ・ペール・エ・フィス
ブリュット レゼルブ プルミエクリュ
ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、ビスイユ村のR.M.。
誕生日のお祝いにと お友達のKさんがプレゼントしてくれたシャンパンです。
PN 40%、CH60%。
繊細な花の香りとアーモンドのような香ばしさ、そしてハチミツの余韻が楽しめた美味しいシャンパンでした。
みんなで美味しくご馳走になりましたよ。
Kさん、ありがとう♪
舌も滑らかになったところで、それじゃあ”テロワールを感じる会”いってみよー!
”テロワール”って フランスで生まれた言葉であり考え方であって、他の国の言葉で置き換えるにも上手く該当する言葉がなかなかないんですよね。
強いて言えば日本語では”風土”って言葉がいちばん近いのかなと思うのですが、それでもやはりニュアンスは難しいですね。
お話はホドホドに済ませ、まずは白2種のテイスティング。
品種はリースリングと伝えた上で 国と地方、ビンテージをイメージしてもらうブラインド。
1(左)はほどよく黄色みがあり、ペトロール香もしっかりと感じられます。
2(右)は色調はかなり淡く、ペトロール香も感じられるけど1より少し控えめな印象。辛口ながら残糖感もややアリ。
感想の他にコチラの出題意図の推論までも飛び交うホットなテイスティングタイムののち、発表。
1)フランス・アルザス 2008年
テュルクハイム醸造所
フレッシュなアルザスのリースリングの美味しさが十分に味わえる、コスパの高いワイン。
(ネットなどで¥1,000台前半で買えます。)
お気に入りで何度かリピ買いしてます。
2)ドイツ・ザール 2009年
ドクター・ワグナー
酸をしっかりと感じられるザールらしいリースリングをモットーとし、エゴン・ミュラーにも劣らないと高評価の造り手だそう。
どちらもリースリングならではのペトロール香(水分ストレスのかかる土地でないと表れないのだそう。)がありますが、辛口仕立てでも少し残糖感が残るのはやはりドイツかな。
あと 緯度がやや低くなるアルザスの方がドイツよりもアルコール度数が高くなる、というのが全体的な傾向となるのですが、今回チョイスしたリースリングでは アルザスが12.0%、ドイツが12.5%だったのでこの点に関してはちょっと傾向がつかみづらかったですね。
続いて赤は テロワールの聖地、ブルゴーニュのピノ・ノワール。
同じ造り手の同じヴィンテージで 畑違いの3本というかなり近距離に迫った飲み比べです。
・A.O.C サヴィニー・レ・ボーヌ
・ドメーヌ ルイ・シュニュ
・Vintage 2007年
・1er Cru
オー・ジャロン(砂質土壌)/オー・クロー(粘土質土壌)/レ・ラヴィエール(石が多い)
のうち、どれがどれか。
おぉっ、こんなにも色調に差があるとは。
3(左)は滑らかでほどよいタンニン、肉っぽいニュアンスも感じられます。
4(中)は色調のとおり、味わいもいちばん軽やか。
5(右)は重厚感があってタンニンもいちばんしっかり。肉っぽさは3の方が感じられたような。
正解は
3) オー・クロー
4) レ・ラヴィエール
5) オー・ジャロン
4のレ・ラヴィエールは 石が多い分あまり密度の濃い実になりにくいということで軽やかで繊細な味わいに納得。
が、砂質土壌のオー・ジャロンが 粘土質土壌のオー・クローよりも重厚感があったのが疑問で、翌日師匠に質問してみたところ、周りの畑の特徴から考えると 砂質土壌ではありながら粘土を多く含むのかも。
畑の向きの影響もあるのかもしれない(オー・ジャロンは川を挟んで逆向き)し、単純に土壌によるものだけでもないのかもしれないですね。
うーん、やっぱりテロワールってフクザツで難しいなぁ。
テイスティングを終えたら あとはワイワイと楽しく美味しく飲んで食べます♪
この日の朝に買ってきた『ダーシェンカ』のパンたち、クルミとレーズンがたっぷり入った”ダーシェンカ”(奥)はお店のNo.1だそう。(納得。)
左はスパイシーな”ペッパーケイブ”、手前の紫っぽいのは”ブルーベリー”、右はドライいちじくとナッツ(だったかな?)。
どれも美味しかったけど、特に気に入ったのはやっぱりダーシェンカとペッパーケイブかな。
ひとり一品 持ち寄りスタイルとさせていただきました。
ドライトマトやブラックオリーブ、バジルのイタリアンテイストの香る鶏のテリーヌ(左上)。
季節がらオクラは人気者。
ピクルスになったり、豚肉に巻かれてみたり。
てんこ盛りになってしまったドライフルーツ盛り合わせは、枝付きのレーズン&グリーンレーズン、台湾産ドライマンゴー、梅塩トマト甘納豆
コレ、色もきれいだし甘酸っぱくて進んだわ~
成城石井で買いました。
京都土産のお漬物は 珍しいアスパラと万願寺とうがらし。
カラフルな野菜の色みがうれしいベジだし豆腐、箸が進みますねぇ。
チーズはアルザスのウォッシュと、軽めの赤に合わせやすい白カビ。
私は豆サラダを持参。
夏なんでレモンとオリーブオイルなんてさっぱりした感じにまとめようかとも思いましたが、ピノにも合わせられるようにと 粒マスタードやワインビネガー、塩・コショウで味付けし、4種の豆の他に新玉ねぎ、赤パプリカ、カリカリになるまで炒めたベーコンを加えてちょっとボリューム感をプラスしてみました。
みんなの数珠のおつまみたち、とっても美味しくいただきました。
みんな、ごちそうさまでした♪
あらためて テロワールの奥深さというか難しさを実感しましたが、だからこそその土地・その畑ならではの個性が ぶどうを介して表現されるんだなぁと思うとやはり面白いですね。
拙い幹事ではありましたが 何とか担当会を終えて一安心です。
さ、これからは当分 気楽に楽しめます(笑)。
お題からしてレベルの高いブラインドですね
しかしサヴィニーで畑違い
色調を観てオー・クロ、レ・ラヴィエール、オー・ジャロンかと思ったのですが・・・
そして師匠は・・・偉大ですね
テロワールは壮大ですね。
ワインのチョイスが難しいテーマってコトを実感しました;